輝く光の中で
あっという間に、旅行へ出かける日になった。

とてもよく晴れていて、まるでこれからの二人を祝福
しているかのような空だった。

コッツウオルズのホテルに着くまで、途中、ロマンティック・ロード
を走ったりしながら、美しい町々を堪能した。

ホテルに着いてからも、散歩したり、ゆっくりお茶を頂いたりと
まるで、おとぎ話の世界にいるような、時間の過ごし方だった。

最後の晩は、俺の誕生日を万梨阿と二人で、祝った。

万梨阿は、誕生日プレゼントに『腕時計』をくれた。
それも自分もお揃いで買ったの!と、見せてくれた・・・。

嬉しかった。

二人で一緒の時を刻みたい・・・過ごしたい・・・。

俺は、万梨阿に『1年、イギリスで待っていて欲しい』と、告げ
俺の用意した指輪を、万梨阿の左の薬指に嵌めた。

俺も、同じように左の薬指に同じ指輪を嵌めた・・・・。

その後は、朝が来るまで、万梨阿に俺を刻みこむように
抱き、お互いが最後はこれ以上は、くっ付けないというほど
ぴったりとくっついて眠った・・・・。

俺は、万梨阿と付き合ってから、行為に夢中になって
避妊しないこともあったが、この最後の夜は、全く
避妊せずに万梨阿を、抱いた・・・。

願わくば、俺の子を妊娠して欲しくて・・・。

< 94 / 239 >

この作品をシェア

pagetop