うそつきおおかみ
彼は6時ぴったりにやってきた。

「やべー、

 駅おしゃれー。」

「そお?」

「家どこら?」

「歩いて7分。」

「お、近いじゃん。

 腹減った。

 どっか食うとこ探そうや。」

「うん。」

私は自由きままな彼に付いていく。

家の方向の裏路地を

まるでこの辺の土地に詳しい

かのように歩いていく。

「あ、ここうまそう!!

 いい?」

「うん。」

そして彼が見つけるところは

あたりが多い。
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