痛々しくも生きている
「それでは明日からよろしくお願いしますよ。ああそれと、書記に会計に庶務は別の人が務めていますから…」

「は?じゃあアタシはなんの役員につくんだ?」

「そうですねぇ……では、【雑務】で」



そう言ってニッコリ笑う腹黒チビ会長。

こいつ……っ



「ざっけんなあああああああああッッ」



そうして騒ぎを聞きつけた副会長・榊が愁と乱闘になったことは、言うまでもない……。



「会長を何だと思ってるんだ!」

「腹黒チビとしか思ってねぇよ!」

「ンだとテメェッ……会長はなぁっ、男でも惚れ惚れする程カッコいい上に、俺みたいな奴を救って更には居場所を与えてくれ、老若男女問わず丁寧な物腰で人類全てを温かく見守ってくださる神的存在……いや、まさに神だ!」

「それ美化し過ぎてね?!」


「クスクス……仲がいいですねぇ」


「「誰がコイツなんかと!!」」



こうして、【武藤 愁】の星冠学園第一日目の生活が幕を開けたのであった……



「生徒会なんて大ッ嫌いだ!!」

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