Hina

一時間くらい歌うと、女はマイクを持ったまま言った。

「疲れましたぁ」

ようし、俺の出番だ。

俺はマイクを取り上げて、勿論、歌う事はせずに女の身体に圧し掛かった。

「ひゃー何するんですかぁー」

よしよし、大抵の女はそう言うものだ。

『バコッ』

いてっ!何だ?

女がマイクで俺の頭をぶちやがった。


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