Hina

「へぇ~、まあ妃菜の世話ができるってだけでいい人っぽいかもね。なあんにも知らない無知な青年ってとこか。まあ、世の中ではそういう人をいい人って言うんでしょうけどぉ」

「違うよぉ。コウジは無知じゃないし、色々知ってるよぉ~。それで妃菜にも色々教えてくれるからぁ、頭の中が少し太ったんだよ、妃菜」

素晴らしい。感動的な返しだ。それでこそ半年間、ただ飯食わせただけはある。

「教えてくれるったってぇ、どうせろくでもないことでしょ?」

だからどうしてお前はそういう捻くれた事を・・・・・・

「コージの教えてくれることはぁ、大事な事ぉ、ばっかりだよお」




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