Hina
「じじいの面倒を見るのと引き換えに交渉成立か」
「でもぉ、お爺ちゃん自分の事は自分で何でもできるからぁ、ぶうちゃんの世話だけしにくればいいよって言ってくれたよ。それにお爺ちゃんもぶうちゃん気に入ったみたい」
そりゃ気に入るだろう。おかげで毎日妃菜が家にやって来るんだから。
豚様様だ。じじいにとっては豚が幸運の神様に見えただろう。
鼻の下を伸ばしたじじいの顔が目に浮かんだ。だけど、他の男に妃菜を持って行かれるよりずっとましだ。