Ｇarnet～大好きの伝え方

なにがおかしいのか……いや、こんな僕がおかしいのだろう。

彼女はくすくすと、小さな子供でも相手にしているみたいに笑う。

僕は、亀のように首を縮めたくなった。責められると思ったんだ。

だって、僕の不安や恐れはなにひとつ、加奈本人の口から言われたものじゃないから。

全部が全部、僕の被害妄想みたいなものだって言われても、反論できない。

そして西村さんは、きっと、その通りだって言うんだろう。

加奈を見ることもなく、みんな僕が勝手に抱いた、不安や恐れ。

そう言って、責められると思った。

なのに――

「優しいんだね、ヨシくん」

僕の想像は、外れた。