Garnet~大好きの伝え方
「――後悔、してるんだよね」

なにも言わない僕に、西村さんは質問を新たにした。

僕は――やっとの思いで、うなずく。

何度、「僕に後悔する権利はない、後悔できる立場じゃない」と思おうとしても、無理だった。

後悔してる、どうしようもなく、後悔してる。

今、神様から地獄に落ちろと言われたら、僕はうなずくだろう。

こんな心地になるくらいなら、どうして素直に加奈を受け入れることができなかったんだ。

どうして僕は、加奈に応えてあげなかったんだ。

みんなみんな、僕が自分から、身勝手に突き放したっていうのに。
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