Garnet~大好きの伝え方
「お前、加奈になにをしようとしたんだよ? 言えよ北川……。――加奈になにをしようとしたんだ!」

空気に平手を食らわせるみたいな大きな声に、

北川くんよりもきっと、私のほうが震えた。

びくっとした。

肩がキュッと縮こまってしまったのが、自分でもわかる。

ヨシが、ものすごく怒ってる。

怒ってるんだ、今聞こえた声を火の粉と思ったその通り、炎みたく。

私の、ために。それか、私の、せいで。

でも、どっちだってよかった。

ヨシが怒ってる。

私のことで。

北川くんを。

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