Garnet~大好きの伝え方
私を避けていたこと、私を突き放していたこと、冷たく、接していたこと。
そういう、私が「どうして?」と思っていたあらゆる寒々しさを溶かして、踏み出そうとしてくれてる。
彼のその動きに、ぱきぱき、彼の足元をおおっていた氷の砕ける音が、聞こえてくる気さえした。
その一歩は決して、私との過去を捨ててしまうって意味じゃない。
過去があるからこその未来を、新しい形で考え出そうってしてれているんだ。
その緊張や重みで丸まっていた背中を、
「僕は、加奈のことが好きだ。だから北川、お前の言うことも、わからないわけじゃない」
すっと、とても静かに、けれど堂々と、伸ばした。
私の背筋まで、同時にくっと、引き伸ばされる。
そういう、私が「どうして?」と思っていたあらゆる寒々しさを溶かして、踏み出そうとしてくれてる。
彼のその動きに、ぱきぱき、彼の足元をおおっていた氷の砕ける音が、聞こえてくる気さえした。
その一歩は決して、私との過去を捨ててしまうって意味じゃない。
過去があるからこその未来を、新しい形で考え出そうってしてれているんだ。
その緊張や重みで丸まっていた背中を、
「僕は、加奈のことが好きだ。だから北川、お前の言うことも、わからないわけじゃない」
すっと、とても静かに、けれど堂々と、伸ばした。
私の背筋まで、同時にくっと、引き伸ばされる。