あの花が咲く前に②





「・・・。私ね?

 この目が 大嫌いだった。」


「・・・。」


彼女はゆっくり話しだした。


「これは私が3歳の時。

 ・・・親が私を売ろうとしたの。

 経済的に 家が苦しくて

 お金が欲しかったのだと思うわ。

 その時に 私の目をみて言ったの。


 その目はいくらで売れるかしら。


 ってね。」


「っ!?」


「・・・それからというもの

 たくさんのお嬢様やおぼっちゃまが

 私のことを「宝石」として

 見るようになった。「物」として。」




< 183 / 247 >

この作品をシェア

pagetop