俺様彼氏とあたし様。
一端唇を離して寧音を見た。



苦しかったらしく、肩で息をしてる。



潤んだ目で見つめられた俺はマジで狼に変身寸前。



もう一回寧音にキスをした。



「日向ー!!」



俺を呼ぶ声とガチャと言う音が同時に聞こえて、顔をあげると蓮司が立ってた。



一瞬動きが止まった蓮司は、ニヤニヤしながらタバコを吸ってる。



「Neneと日向?へぇ~、そう、ふぅ~ん…」

「邪魔すんな蓮司」

「はいはい。あ、メシお前な?」

「わかったから閉めろよ…」



蓮司は鼻歌を歌いながらドアを閉めた。



雰囲気ぶち壊し…。



寧音から離れると、一時停止でもしてんじゃないかって程に固まってた。



「見られた?」

「バッチリ」

「飛び降りたい…」



憧れの蓮に見られたのがよほどショックだったのか、寧音は泣きそう。



キスくらいで…。



なぁ?




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