俺様彼氏とあたし様。
結構歩いてついた寧音の家は、この前頭を殴られた高層マンションの前。



ここが人気俳優佐伯ヒロの家か…。



「じゃあね。送ってくれてありがとう」

「はい!?お前がお礼言うなんて、明日は雪でも降るんじゃねぇか!?」

「あたしだってお礼くらい言えます!!」

「そう。じゃあ、またな」



寧音の頭を撫でてから、きた道をもどった。



アイツはキスとかしない限り女になんねぇのか?



俺に噛み付いてくるし。



あんな女は初めてだ…。



でも、俺は明日から忙しくなる。



新しい専属と、ファッションショーの仕事が入ったから。



当分学校に行けそうにない。



寧音も寂しがったりすんのか?



いや、アイツはそんなにカワイイ女じゃねぇ。



あれで素直なら最高なのに…。



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