ZAKURAN
自分よりも背の低い令嬢を見下ろしながら、オレは甘く微笑む。
「平気よ。だって…有能な警察の方が守ってくれてるんだもの」
綾子さんの長い指先が、オレの頬へと静かに触れる。
「困ったお嬢さんですね。
どうしたら部屋に戻っていただけますか?」
オレの言葉に、綾子さんは楽しそうに笑った。
「じゃあ…キスして?」
甘えるような彼女のその言葉に、
オレはニヤリと口角を上げる。
「キスだけで…いいんですか?」
「え…」