ZAKURAN



「…んあ?」



男の腕を、私の手がつかみ上げる。



「何だよ、てめえ。連れか?邪魔すんな。」




男が冷めた目で私を見下ろす。





「睦月…」



夏香が驚いた目でこちらを見ていた。






-ドンッ



「うおっ、てめ…!」



腕をつかんでいた男を思い切り押す。



よろけた隙に、もう1人の男から夏香を引き背後に隠す。







「てめえ…」

















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