ZAKURAN



私は渾身の力で先輩の手を払いのけ、距離をとる。








こんな汚い傷だらけのうで…





誰にも見せたくなかったのに。












そんな私を、九条先輩は楽しそうに見つめてくる。












そこへ…








「九条ー、話は終わった?」








夏香と一緒にいたはずの翼先輩がこちらにやってきた。











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