ZAKURAN



「お前、こいつの連れはどうした?」




「ああ、なんかねー、気失って倒れちゃった」










顔を上げると、離れた席で、顔を真っ赤にしながら確かに気を失っている夏香の姿。








「…あの子に何したんだ、お前。」





同じくそれを見た九条先輩があきれたように翼先輩を見る。







「別に何もしてねえよ?



今度、よかったら一緒にデートしようって言っただけ」










…ほんとにそれだけなのか。









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