キスマーク



「待って、先にシャワー―…っ」


「無理、待てないよ」


「このままじゃ、寒いのっ」



「なら、俺が温めてあげるよ」



「っ!」



唇に、伝わる温もり。


一つ、二つ、三つ―…軽いキスがおとされる。そして、その度に唇に熱が篭る。



「こんな風に濡れた身体のシオリさんも凄く色っぽい」



ヒロの言葉から、唇から、指先から……与えられる甘い温もりが全身を駆け巡り、蜜となって溢れてくる。


雨に濡れた服を剥がされれば、今度はヒロの身体が私の裸を纏う。



「あ―…っ」



声を上げる度に身体中が火照って、



「だ、め……そこっ」



触れられる度に、また淫らな声があがる。




もう、私の身体を濡らすのは冷たい雨なんかじゃない。




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