キスマーク
溺れてく、沈んでく、どんどん、どんどん深い快楽の沼底へ。
時々、這い上がれなくなるんじゃないかと思うくらい、深い場所まで―…
「ごめんね、シオリさん」
終わってもまだ、熱い私の身体を抱きしめてヒロがまた“ごめん”と言う。
「……」
何も言葉を返さず黙ったままでいると、
「シャワー、直ぐに浴びたかったよね……?」
と、ヒロ。どうやら今の“ごめん”は、部屋に入って直ぐに私を抱いてしまったことへのお詫びみたい。
「それに食事も―…」
「いいわよ……もう」
「今夜はシオリさんとゆっくり外で会いたかったのに、結局―…」
と、沈んだ声のヒロ。そして、“結局―…”から言葉を続けようとしているのに、
「いいってば、もう」
と、遮るように言ってしまう私。