キスマーク
ぎゅうっと更に私を抱きしめる腕の力を強めるヒロ。
“お詫び”
そんな台詞を私に言ってくる男性は今夜は二人目。
そして―…
「っ―…」
唇に激しいキスをしてくるのも、今夜は二人目―…
“お詫びに今夜はシオリさんの言うこと、何でも聞くから”
そう言われて、私は直ぐに二人きりになれる場所に行きたいとヒロに言った。
「わかった」
と、ヒロが頷いて、私達が入ったのはラブホテル。
雨に濡れて、髪も服もグショグショだし、あのまま何処か食事に行くわけにはいかない。
何より早く濡れた服を脱いでシャワーを浴びたい。だから、手っ取り早く入れるラブホテルを今夜も選んだ。