ダイス



「じゃ、賽子についての考察を続けますか」


深水は賽子の写真を机の上に広げた。


紗江子はその写真を見るなり、大きく瞬きをした。


色を失っている気がしたのだ。


目の部分の赤を感じなかった。


だが一度瞬きをすると色は戻り、赤を以前より鮮明に感じた。


一体何?


紗江子は不思議に思いながら写真を凝視した。


この写真ばかり見過ぎで、目が疲れているのだろうか。


「あの、いいですか?」


紗江子は一応、発言の許可を取った。


「何?」


それに答えたのは勿論深水だった。




.
< 62 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop