ダイス




「この賽子、置かれたのか、転がされたのかかんがえてみませんか?」


昨夜思い至ったこと。


そのどちらかで、意味合いは変わる。


変わったところで、そこに辿り着けるかは分からない。


でも考えてみる価値はある。


「面白いとこに目、つけたな」


深水が目を少し見開いて言った。


「そうですね」


それに紘奈と蓮が同意する。


「じゃ、まず転がされたとして考えてみよう」


深水は言いながら過去の事件の写真を並べた。


計十枚。


どれも焼かれた上半身はグロテスクを越えて、人間にすら感じない。


こういったものは、「生」を全く感じないと気持ち悪くすら思えないのだろう。



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