ダイス



「ま、いいや。俺、少し抜けるから、引き続き推理大会してて」


深水はそう言うと、紗江子の隣から離れていった。


推理大会、という言い方に、やはり真剣ではないのだと感じてしまう。


捜査本部に参加しながらも、何処かおまけのように思っているのだろう。


「早めに戻ってきて下さいね」


紘奈の言葉に深水は片手だけ挙げて、部屋から出ていった。







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