冷たいアナタの愛し方
以前会った時と何か違うと思った。
そして頬を舐めている間に何が違うのか気付いたが、それはどうでもよかった。
しきりにジェラールの頬を舐めて身体を擦りつけて、大量の血の匂いがする包帯が巻かれた腹をくんくん匂った。
「シルバー……お前が…何故…ここに…」
それはオリビアが傍に居ろと言ったから。
「……オリビアは…どこ、に…?」
どこに行ったか知っているけど、オリビアはここで待っていてと言ったからここで待ってる。
「お前が…オリビアから…離れるわけ……ない…。近くに…居る、のか…?」
離れたくなかったけど、オリビアがあの国に行くって言って利かないから行かせた。僕だって今すぐ傍に行きたい。
「お前に…話しかけても…無駄、か…。俺も……早く、戻らないと……」
7年前、ジェラールとルーサーの会話を聞いていたシルバーは、彼らがガレリアの者であることを知っていた。
そして、オリビアは今――ガレリアに向かっている。
オリビアは、この男の傍かオリビアの父親たちの傍に居ろと言った。
この男について行けば…オリビアに、会える――
――力なくへたり込んでいるジェラールの脇の下に頭を突っ込んだシルバーは、頭で持ち上げるようにしてジェラールを背中に乗せた。
普段オリビアをいつも乗せているから、どうすれば落ちたり転んだりしないかよく知っている。
シルバーはジェラールの剣や鎧や所持品を置いてある戸棚へ行くと、鼻をきゅんきゅん鳴らしてそれを取れと催促した。
「お前…どこに俺を連れて行こうとしてるんだ……?まさか…オリビアのところに…?」
そう。
そうすれば全て解決するから、早くそれを着て早くここを出て行こう。
「薬棚…?ああそうだ…ここから出て行くなら痛み止めや包帯を貰って行こう…。シルバー…お前に任せて、いいんだな?」
「ゎん」
小さな声で鳴いて返事をすると、ジェラールが鎧を着て指を長い毛に巻き付けたので、なるべく身体に負担がかからないように大きく跳躍をして地面にふわりと着地した。
この男をガレリアに連れて行けば、オリビアに会える――
その一心でシルバーは力強く駆け出す。
若い男を乗せて走るシルバーの姿は多くの住人に目撃されて驚かれたが、シルバーは振り返ることなくローレンを出て行った。
そして頬を舐めている間に何が違うのか気付いたが、それはどうでもよかった。
しきりにジェラールの頬を舐めて身体を擦りつけて、大量の血の匂いがする包帯が巻かれた腹をくんくん匂った。
「シルバー……お前が…何故…ここに…」
それはオリビアが傍に居ろと言ったから。
「……オリビアは…どこ、に…?」
どこに行ったか知っているけど、オリビアはここで待っていてと言ったからここで待ってる。
「お前が…オリビアから…離れるわけ……ない…。近くに…居る、のか…?」
離れたくなかったけど、オリビアがあの国に行くって言って利かないから行かせた。僕だって今すぐ傍に行きたい。
「お前に…話しかけても…無駄、か…。俺も……早く、戻らないと……」
7年前、ジェラールとルーサーの会話を聞いていたシルバーは、彼らがガレリアの者であることを知っていた。
そして、オリビアは今――ガレリアに向かっている。
オリビアは、この男の傍かオリビアの父親たちの傍に居ろと言った。
この男について行けば…オリビアに、会える――
――力なくへたり込んでいるジェラールの脇の下に頭を突っ込んだシルバーは、頭で持ち上げるようにしてジェラールを背中に乗せた。
普段オリビアをいつも乗せているから、どうすれば落ちたり転んだりしないかよく知っている。
シルバーはジェラールの剣や鎧や所持品を置いてある戸棚へ行くと、鼻をきゅんきゅん鳴らしてそれを取れと催促した。
「お前…どこに俺を連れて行こうとしてるんだ……?まさか…オリビアのところに…?」
そう。
そうすれば全て解決するから、早くそれを着て早くここを出て行こう。
「薬棚…?ああそうだ…ここから出て行くなら痛み止めや包帯を貰って行こう…。シルバー…お前に任せて、いいんだな?」
「ゎん」
小さな声で鳴いて返事をすると、ジェラールが鎧を着て指を長い毛に巻き付けたので、なるべく身体に負担がかからないように大きく跳躍をして地面にふわりと着地した。
この男をガレリアに連れて行けば、オリビアに会える――
その一心でシルバーは力強く駆け出す。
若い男を乗せて走るシルバーの姿は多くの住人に目撃されて驚かれたが、シルバーは振り返ることなくローレンを出て行った。