「同じ空の下で…」

二人でバスルームで子供みたいにじゃれあって、

私は恥ずかしい気持ちで一杯で躊躇いもあったけど、瞬のペースやリードに身を任せているうちに『瞬となら何があってもいい…』くらいの気持になり、朝っぱらからなんとも不埒な時間を過ごした。

季節柄の暑さもあり…

なんとも気だるい、平日の朝。

開け放した窓からは、これでもかっ!と言うかのように、蝉の鳴き声がせめぎ合って、まるで蝉のオーケストラのようにも聞こえる。

軽くタオルドライをした後、随分と遅い朝食を作る為、キッチンに立った。

時折、リビングに居る瞬の姿を見れば、夏休みを満喫する小学生みたいに、扇風機の前を陣取って、自分だけ涼んでいる姿が見えた。

その子供っぽい瞬の姿に、自然に笑みが浮かんでしまう。

幸福な気持ちで、朝食を準備するのだった。


『幸福』って感情に慣れて居ない私は、この後、とんでもなく恐ろしい事でも起こるんじゃなかろうか…とまで勘ぐってしまう。

それほどまでに、私は『幸福感』を感じ、幸福に満ちていた。

…この幸福が永く続いてくれたらいいのに…と思ってしまう。

そんな事を願って…いいのだろうか…。

願う権利は…あるのだろうか…。




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