「同じ空の下で…」
「…わかった…。そうする…。」

「どっちに決めようが、俺は艶香が決めた道を祝福する事を約束するよ。」

そういいながら、少し強めに私の背中を叩いたタケルの手は、いつもより少し暖かさを感じた。

それは、実際温かくなくっても、彼の人柄が温かみを感じさせているのかもしれない…───。

「…ありがと。」

「…ん♪送るよ。」

「…うん。」


タケルは、珍しく助手席のドアを開けてくれて、私をエスコートするかのように笑顔で立って居た。

その仕草に応えるように、私は少しエレガンスぶって助手席に乗り込んだ。

いつもは、がさつにドサッと座るのだけれど。


「でもさ、すごいな、艶香。俺が知ってる艶香ってなんか天然でぽーっってしてるような、でもそれでいて、やる事はちゃんとやってくれるっていうか、フォローが上手いっていうか、人を立てるのもなんか自然に身についてるっていうか…。そんな艶香がプロジェクトに抜擢だろ?凄いな。出世コースまっしぐらじゃん?」

「…そ、そんな事ないよっ…。偶然だよ、多分。近くに居る丁度いい人間で、使いやすい…みたいな。多分そんな感覚だよ」

「…そうかなぁ。ちゃんと適材適所に置かれて、成るべきして成ったと思うけどな。…俺も、艶香や瞬に負けてられないな…。」

「ねぇ、例えば…例えばだよ?タケルが瞬の立場だったら…どうする?」

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