「同じ空の下で…」
『そうですか…。では、スケジュール確認して、こちらからご連絡さしあげます。』

「承知しました。…あ、それと、プロジェクトの事…!」

『…フッ。村越さんから聞いてます。これからも、宜しくお願いします。ビジネスパートナーとして、仲良くやっていきましょう♪』

「・・・・あ、はい…。こちらこそ、宜しくお願いします。」

『…じゃ、追ってまたご連絡致しますね。』

「はい。…あの、会社のメールじゃなくて…」

『わかりました、こちらに連絡しますね。』

「宜しくお願いします。」

『わかりました。今日は本当に申し訳ない。では。』

「失礼します…。」


通話ボタンを静かにタップして、しばらくその場に立ち尽くし、そっと目を閉じた。

そして少しだけ深呼吸をして、緊張して話していた呼吸をゆっくりと整える。

頬にあたる、初秋をつげるかのような涼しげな風が妙に気持ち良かった。

目を閉じたとしても、オレンジ色の残像が、瞼の裏に残っていて、数分閉じた後にまたすぐに目を静かに開け、瞬のメールを見つけて返信する。


[To.岡崎 瞬]

[text:今、仕事の帰りです。家に着いたら、連絡します。]


⇒送信…


踵を返して駅の方向に歩き出した。

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