チャットの貴方に恋をする

映画館に入り、今やっている映画の時間を調べた。

「えっと…まだ二時間くらいあるぞ。どうする?」

「なら、先にチケット買って一緒にショッピングモール回りませんか?そっちの方がいい席とられないですし」

「そうだな」と七海さんは微笑み、チケットを買いにいった。

私も一緒に買おうと思ったが、「久しぶりにあったんだから奢らせてくれ。小遣い今月は多いから余裕もあるんだ」といって私の分まで払ってくれた。

チケットを財布にしまうと、私は七海さんの手を繋いだ。七海さんはなにも言わないで指を絡め、歩調を合わせてくれた

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