チャットの貴方に恋をする

その後の夜―


私はフライパン片手に夕食を作っていた。母が出掛けるから自分で飯を作ってと言う日は、大体帰ってくるのが遅い。現に何度か11時を回って帰ってきたこともあるのだ。


今日の献立は白飯と回鍋肉、中華スープだ。白飯以外は素を使ってるから意外と簡単にできる。

「姉ちゃん。もうすぐできるから皿頂戴」

「ユウ、人を使うなって前から言ってるでしょ。これ?」

「別に一番近いところに居るのがたまたま姉ちゃんなんだから良いじゃん。あんがと」

「人に皿洗い押し付けて何言ってんだか…もうすぐできる?」

「飯の主権は私にあるんですけど?後10分ぐらい」

口喧嘩なのか普通の会話なのか分からないやりとりをしながら私は手を動かす。

ちなみにユウと言うのは私のあだ名だ。雪那の雪をローマ字にすると「Setu」と「YUKI」、後者のYUをそのまま伸ばしてユウとなった(姉談)


回鍋肉を皿に盛り、テーブルへと運ぶ。いつの間にか箸とマグカップが置いてあった。


相変わらず用意周到だな…姉貴、なかなか侮れない…


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