ケータイ彼女に恋して


「ミズキは…

恋を探してんだろ!?…なら流されちゃ駄目だって!」


「流されてない」


酒でとろける声とは裏腹に、ミズキの顔は、その目は、

まっすぐだった。


「本当の意味での恋を探せよ」


俺も負けない。
負けないってのは、ミズキに対してじゃなくて、俺自身の理性と感性。

惰性で流されちゃいけないっていうのは俺も同じ……!!



「もう見つけた」


「えっ!?」


予想だにしないミズキの返答に思わず俺は聞き返した。


「ホントに瞬クン変わってない」


ミズキは、グラスのカルアミルクを一気に飲み干すと、テーブルの上に静かに置いた。

まるで勢いだ。


「変わってないって、どういう…」


俺が言葉を言い終わるより早くミズキが切り返した。



「大洲小学校、5年2組!

山川 瑞希!!」


俺を見ていた視線を外し、目の前の鏡張りの壁を見て、ミズキは叫んだ。
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