ケータイ彼女に恋して
山川……ミズ…キ…
大洲小学校は俺の母校。
山川…その名前…、
覚えがある………
え〜と、
俺は、チラリとミズキの横顔を見た。
その顔は、残像を挟み、霞みがかり、記憶の糸が手繰り寄せる……
まだ幼く、八重歯を覗かせ、よく笑ってた…―――、
「あーーーーっ!!」
「みっちゃん!?
もしかして、あの…みっちゃん!?」
俺に舞い降りたそれは、確かに記憶の隅にあった、当時のみっちゃんと隣りに座るミズキと重なり、
大声を上げた。
そんな俺を見て、ミズキは優しく微笑んで、
かと思えば、膨れっ面をして、
「瞬クンのせいだからね…」
そう言った。
「ミズキ…いや、みっちゃんかぁ〜!
懐かしいな!!元気してた!?変わってないなぁ〜」
「変わってないなら、すぐ気づいてよね。
…私は最初の中華料理屋ですぐ気づいたんだから…」
そう言って、ミズキは膨れるでもなく、微笑むでもなく、
八重歯を覗かせて、
ニッコリと笑った―。