ケータイ彼女に恋して
その笑顔を見て、ミズキは紛れもなく、
当時俺が大好きだった、
『みっちゃん』だと再確認した。
みっちゃんとは、家が近所でいわゆる幼なじみだった。
だから、朝も帰りもいつも一緒だった。
みっちゃんは、いつの日か、急に居なくなって、
凄く寂しく感じたのを俺は思い出した。
……あれ?
寂しかったっけ?
そんなに寂しくなかったような気も…
随分、遠い思い出なだけに俺の記憶もおぼろげだ…。
室内の空調が、冷たい風を誘って、
火照り気味の体をクールダウンさせた。
トンッ…
俺の肩に何かが当たったかと思うと、
即座に重みを感じた。
バッと肩の方に目をやると、ミズキが体を預けるように寄りかかっていた。
肩に感じた重みは、ミズキの頭だった。
「ちょっ!ミズ…」
寝てるし…
ミズキはスゥスゥと寝息を立てて眠っている。
あのタイミングで寝るか…?普通…