ケータイ彼女に恋して

普通なら起こすべきなんだろうけど、

余りに無防備で、

それがまた純粋無垢な寝顔に映って、

俺は起こすのをためらった。


右肩に確かな温もりを感じる。


あったかい…。


酒による火照りか、それとも…これが…

人本来の温もり…


流れる風が、ほのかに香る香水の匂いを、

俺の鼻に、頭に届ける――…。


ドクン…


ドクン…、…、



右肩に寄りかかるミズキのその髪を、

俺は左手で優しく撫でた。


オレンジがかったその色は、本当に染めた髪なのかと疑うぐらいに艶やかで…、


記憶の片隅の、眩いぐらいに幼かった女の子の、
みっちゃんから…


香水の匂いと、
緩やかな髪と、

しなやかな体のラインは、
まさしく女で、

ミズキは、
大人の女性へと変わっていた―…。



ドクン!


何かが俺の体中を一気に駆け巡る。

欲望が掻き立てられる……


ヤバい……
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