甘過ぎる彼氏
実家に着き庭にある池の前に
座っていると
「由依華?」
と昇が声をかけ近づいて来た。
「なに?」
「きちんと話さなきゃ分かんねぇことも
あるんだぞ?」
苦笑いする昇。
「昇にはなんでもお見通しなんだね…
分かってるわよ…
分かってるわよ、そんなこと!
でも、辛いのよ!!
怖くて不安なのよ!!
柚希が大矢さんのこと好きに
なってしまうことが!!
どうしたら良いのか分からない!!
もう…私…私…」
泣きながら大声を出し泣き崩れた。
今までこんなにも取り乱した私を
見たことない昇は一瞬驚いた顔を
したがすぐに落ち着いた顔になり
泣き崩れた由依華を抱きしめ
幼い子をあやすように背中を
優しく叩き始めた。
「由依華?
まず落ち着け。
その不安は俺じゃなくて
柚希に言うんだ。
いいな?」
真剣な声で言った。
「うん…」
昇は抱きしめるのをやめて
私を顔を見て
「まっ俺の可愛い妹を
泣かすような柚希には少し
バツが必要みたいだけどな」
とイタズラっぽく笑った。