この恋は、絶対に秘密!
お父さんは一つ息を吐き出し、「何処へ行ってたんだ?」と何度目かわからない質問をしてきた。

私は事前に用意していた答えを口にする。



「……友達の家に泊めさせてもらってた」

「お前が仲の良い友達のお宅には連絡させてもらったが、皆知らないと言ってたぞ?」

「『知らないフリしてくれ』って頼んだに決まってるじゃない」



怪訝そうに眉間にシワを寄せるお父さんだけど、私の自信満々の嘘にぐっと言葉を詰まらせる。

その隣で、未来くんはニコッと笑う。



「そっかー!よかった、男の家とかに上がり込んでなくて。ね、社長?」



──ドキッ!


無邪気な未来くんの言葉に内心冷や汗が滲む。

でも、ここで動揺を見せるわけにいかないから堂々としてないと。


< 119 / 387 >

この作品をシェア

pagetop