この恋は、絶対に秘密!
メニューを頼み、先に来たお酒で乾杯した。

私はそんなにお酒に強くはないけれど、カクテルくらいなら2·3杯は飲める。

それに今日は鈴音の家の家政婦さんが車で送ってくれるというから、それに甘えてひどく酔っ払わない程度に飲もう。



「で?上司さんとはその後どうなのぉ?」



いつものフルーツオレのようなまったりした声で、ニンマリと笑みを浮かべながら興味津々に聞く鈴音。

そんな彼女の手中にはビールが収まっている。

長い黒髪もツヤツヤしてとても綺麗で、日本人形のように可愛らしい外見とはあまり似合わない光景だけれど。



「一つ屋根の下で男女が暮らしてるんだから、何もないなんてことはないでしょ~?」

「何もないよ」



カクテルの中の苺を棒でつつきながら答えると、鈴音は思いっきり顔をしかめた。


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