この恋は、絶対に秘密!
「……ん、見ようか」



そう言って、私の髪をとかすように優しく撫でてくれた。

その手の温かさと少し見せてくれた微笑みのおかげで、私の気持ちも徐々に落ち着きを取り戻していく。


ようやく身体から腕を解かれると、素早く冷蔵庫に料理を入れて私達は寝室へ向かった。



花火はちょうど終わりに近付き、一番の盛り上がりを見せているところだ。

窓際に二人で並んで立ち、私は窓枠に手をついて夜空を見上げる。



「きれい……!」

「花火なんて見たのいつぶりだろうな……」



降りかかってきそうな色とりどりの光の粒に、感嘆の声を上げる私と、腕組みをして独り言のように呟く岬さん。


あなたは、今この瞬間も彼女のことを思い浮かべているのかな……?


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