この恋は、絶対に秘密!
岬さんと優海さんのことは今夜だけは忘れようと思っていたけれど、結局私もそのことばかり考えてしまう。

さっき見付けた破られた写真と、岬さんに抱きしめられた腕の力が、それを忘れさせてはくれないのだ。



でも、それならいっそ聞いてしまえばいい。

そして、この恋も花火のように綺麗に散らしてしまえば──。


それが潔いだろうと思った私は、夜空を眺めたまま口を開いた。



「……岬さん」

「ん?」

「優海さんのこと……まだ好きなんですか?」



一瞬私に目線を向けた岬さんは、小さく息を吐いてまた夜空を見上げる。

そして、想いを巡らせているようにゆっくりと言葉を紡ぐ。



「……好きって感情とはまた違うな。だけど、忘れられないんだ」


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