この恋は、絶対に秘密!
好きって感情とは違う、けど忘れられない──…

それは、ただ“まだ好きだ”と言われるよりも、もっと深い二人の繋がりを感じられるような気がする。



「忘れられるわけないんだけど……でもそれが、たまに辛くなるんだよ」



そう言う岬さんの横顔は、苦しさや寂しさが滲んでいるように見える。

やっぱり今日は何かあったんだろうか……。


でもクールな彼がこんな表情を見せるのは、いつも優海さんのことを想っている時だということはわかるから。

彼の心を強く揺るがす存在である彼女に嫉妬すらしてしまう。



優海さんはここにはいないのに

私は今一番近くにいるのに──…


私では、彼の心を少しでも軽くしてあげることは出来ないの?



少しでも私の存在価値を見出だしてほしくて、今だけでもいいから私だけを見てほしくて……

気付くと、私は岬さんの頬に手を伸ばしていた。


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