この恋は、絶対に秘密!
どんな言葉が返ってくるのか怖くて、岬さんのシャツをキュッと握っていると、彼の手が私の頬にそっとあてがわれた。

目線を上げると、切なさと熱を帯びた瞳が私を捕らえる。



「……君には何もしないつもりだったのに」



頬から後頭部に移動するしなやかな手に、胸の鼓動は激しさを増す。そして。



「そんなこと言われたら抑えられない──」



一気に頭を引き寄せられ、唇を奪われた。


食べられてしまうような、初めて経験する深いキスに頭がクラクラする。

ほんの少し漂うアルコールと岬さん自身の香りに、酔わされてしまっているかのよう。


ゆっくり唇を離され乱れた呼吸のまま彼を見上げると、濡れた唇が自嘲気味に笑う。


< 222 / 387 >

この作品をシェア

pagetop