この恋は、絶対に秘密!
「俺は本当にどうしようもない男だな……君の言う通りに流されようとしてるなんて」



そう言いながら彼の手は私の腰に回され、さらに身体を密着する。

そして艶めかしい瞳で私を見つめると、首筋から耳にキスをするように唇を這わせられる。



「絵瑠……」



吐息混じりに初めて名前を呼び捨てで囁かれ、次いで官能的な響きが私の鼓膜を揺らす。



“──君を抱きたい”



その瞬間、胸と下腹部の奥がきゅうっと締め付けられるのを感じ、

シャツを掴んでいた手は自然と彼の首に回していた。



「私も……あなたに抱かれたい」



だって、大好きだから。


その言葉を口に出来なかったのは、岬さんに唇を塞がれたせいだけじゃない。

伝えてもどうしようもないことはわかっていたから──。


< 223 / 387 >

この作品をシェア

pagetop