この恋は、絶対に秘密!
まだ何かを言い続ける二人を尻目にキッチンの方へ回ると、未来くんは野菜と果物をたっぷり使った、お母さんが好きなミックスジュースを作っていた。

器用にくるくるとりんごの皮をむきながら私に微笑みかける。



「よかったねぇ。僕達なら親公認で付き合えるみたいだ」

「……付き合いません」



またそんな冗談か、と思いながらいつものようにサラッと返すと、未来くんの手がぴたりと止まる。



「……僕は君を悲しませたりはしないよ」



──ツキン、と何故か胸に小さな痛みが走る。

見上げると、彼はいつになく真剣な瞳で私を見つめていた。



「僕は好きな人を一番に大切にするって誓えるから」

「な、何?急に……」



彼は静かに包丁を置くと、そばに置いてあった透明な器を手に取る。


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