この恋は、絶対に秘密!
:*:クールな上司が秘める謎


短い休日で傷が癒えるはずもなく、それからしばらく経っても仕事中はとても気が重かった。

岬さんを見るたびに、ときめかせていた胸はぎゅうぎゅうと締め付けられるようになり、愛しい姿から目を背けるようになっていた。


でも、元々暗くて地味な子だと周囲に印象付けていたせいか、私に元気がないと気付く人はいない。

……ただ一人を除いて。



「雰囲気明るくなったと思ったら逆戻りしたわね。いや、むしろ前よりヒドイ」



わざわざ私のデスクに来て有休届を書く知恵美ちゃんは、ハッキリキッパリ言い放った。

意外と鋭い彼女はやっぱり気付いていたらしい。



「肌も荒れてるみたいだし?ビタミンと胸キュン不足なんじゃないの?」

「……余計なお世話です」



そう言いながらも、胸キュンの代わりにお母さんから貰ったクリームを活用しようかな、なんて頭の片隅で思う。


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