この恋は、絶対に秘密!
「……主婦層をターゲットにするなら、おかずのバリエーションに富んだものがいいかもしれませんね。
少量ずつ、色々な種類のおかずを詰めるようにしてみましょうか」

「それいいですね!今うちで売れてるのもそういうお惣菜なんですよ」



岬さんはさっそく打ち合わせの続きを始め、坂下さんは嬉しそうな声を上げる。

二人の会話には特に不自然さは感じられず、彼女は優海さんに似ているだけでやっぱり別人だよね……と思いながら部屋を出ようとした。その時。



「……やっぱり、英司さんに頼んで正解だった」



彼女が発した一言に引っ掛かるものを感じて、私はドアノブに手を掛けたまま動きを止めた。


“英司さん”……?

仕事の相手には名字で呼ぶのが普通じゃないだろうか。


嫌な胸騒ぎを感じつつも、変に思われないようにドアを開ける。


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