この恋は、絶対に秘密!

ようやく残暑も過ぎ、秋の気配を感じ始めた頃、スミヤで販売を開始するお弁当の試作品が出来上がった。

今日のメニュー検討委員会では私達総務の人間も参加して、いくつかの候補のうちどれを正式に採用するかを決める。


テストキッチンのテーブルにずらりと並べられた料理の数々を、ビュッフェのように取り皿に取って食べ比べていた。



「ん、これ美味しい!このさつまいもご飯」

「でしょー!?もち米使ってるから“おこわ”みたいで。ちなみに提案したのはあたし♪」

「へぇ~、知恵美ちゃんも真面目に考えたんだね」

「いつも真面目よ、あたしは!」



知恵美ちゃんをからかいつつ、秋らしい料理の数々を味わう。

私にはどれを採用してもいいくらい、全部美味しく感じたのだけれど。


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