この恋は、絶対に秘密!

それから、俺達が喧嘩をして優海が家を飛び出したのだということを、彼女の両親にも告げた。

以前から上手くいっていなかったことも。


それでもお義父さんは俺を責めることはしなかったが、お義母さんは『どうして家を出た時、引き留めてくれなかったの』と泣いていた。


葬儀の時も、四十九日も一回忌も、明らかにお義母さんは俺を避けていたがそうなるのは当然だ。

愛しい娘を幸せにしてやれなかった男の顔なんて見たくもないだろう。

そう思うと、自然と優海の家族とは距離を置くようになっていた。



職場でも、いつからか“奥さんに逃げられて離婚したらしい”という噂が流れていたが、あえて否定しなかった。


本当は妻が亡くなったと知れば皆俺を哀れむだろうが、同情はされたくなかった。

悪いのが俺だということは事実だから。


< 304 / 387 >

この作品をシェア

pagetop