この恋は、絶対に秘密!
……今、何て?


凛とした彼の表情と声に驚きを隠せない。

その言葉は到底信じられなくて呆然と彼を見つめていると、私の隣で再びため息が吐き出された。



「……たった今フラれたところですよ。
ったく……二回も好きな女を奪われるなんてありえない」



未来くんは面白くなさそうに言い、髪の毛をくしゃっと掻き上げた。

罪悪感を抱きつつも岬さんを見上げると、視線がぶつかりトクンと胸が鳴る。



「出てってもらえます?これから開店なんで」



刺々しさのある言葉を吐く彼だけど、岬さんを見る目にはもう前のような憎しみの色は感じられなかった。



「……悪い」



岬さんは一言告げると、私の手を引いて扉の方へと足早に向かう。


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