この恋は、絶対に秘密!
あっという間に着いたアパートは、ほんの一ヶ月ほど来なかっただけなのにすごく懐かしい感じがした。


鍵を開けた岬さんに「どうぞ」と促されて中に入ると、以前と変わらない散らかった部屋が露わになり、思わず笑ってしまう。

一緒に生活した短い日々のことを思い返してぼーっとしていると、岬さんが私の顔を覗き込む。



「どうかした?」

「またここに来れるとは思ってなかったから、なんか不思議な感じで……」



私がそう言うと、岬さんはおもむろに歩きだし、棚の中から何かを取り出す。

あれは、もしかして……。


そして私の手に握らされたものは、予想通りの合鍵。



「これは瀬奈のものだよ」

「……いいんですか?」



見上げると、彼は“もちろん”と言うようにしっかりと頷いてくれた。


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