この恋は、絶対に秘密!
……でも、私は今は全くの別人“絵瑠”なんだから。

遠慮しない女の子を装った方がかえってバレなくていいのかもしれない。



遅めの夕飯を二人で食べ始めて、私はこの際色々と質問してみることにした。



「岬さんは普段料理したりしないんですか?」

「そんなこともないけど、残業で遅くなった日は面倒臭いからしないよ」

「休日は何やってるんですか?」

「寝てる……か、仕事。たまに競馬とかも行くけど」

「好きな食べ物は?」

「焼酎とイカ」



めちゃくちゃオジサンじゃない!!

見た目は若くて超イケメンなのに、中身はオジサンって……!

あぁ、でもそのギャップすらも愛おしい……。


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