この恋は、絶対に秘密!
ぷっと吹き出した岬さんは、「冗談だよ、それは洗濯するヤツ」と言ってTシャツとスウェットを渡してくれた。


普段は絶対こんな冗談を言うような人じゃないのに……やっぱりこのギャップがたまらない。

何より悪戯っ子みたいな、少し少年に戻ったような無邪気さのある笑顔を見せられるとキュンとしてしまう。



私はテーブルの上を片付けると、お礼を言ってバスルームに向かった。

胸には岬さんの服を抱きしめて。



柔軟剤のいい香りがする…

今日は岬さんと同じ香りを纏って寝られるんだ…。


うふふ、と含み笑いをして彼の服に顔を埋める私は間違いなく変態だ。


ダメよ瀬奈、こんなことしてないで早く入って身体をキレイにしなくちゃ!


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